「光回線だから大丈夫」ではない?共用回線と単独回線の違いについて

ウェビナーやライブ配信を実施する際、会場として外部のスタジオや会議室を借りたことがある方も多いかもしれません。

実は、そういった会場でインターネット通信を行いたい場合、通常料金内に含まれているか低価格オプションとしての(共用)回線とは別に、さらに追加料金を支払うことで利用できる単独回線の二つが用意されているケースがあります。

この二つの回線の特徴を理解し正しく利用しなければ、ライブ配信中に通信が遅くなってしまったり、途中で途切れてしまったりなどのトラブルに見舞われるかもしれません。

こちらのページでは、この二つの回線の違いと、それぞれの仕組みについてお伝えします。

目次

共用回線と単独回線の違い

家や仕事でちょっとネットを使う程度の方ではあまり意識したことはないかもしれませんが、インターネット通信には共用回線単独回線の2つの回線の種類があります。

共用回線と単独回線の違い
  • 共用回線 – 建物内で共同で使われている通信回線。他の部屋で通信が行われると分配されるため、その分通信速度が遅くなる。
  • 単独回線 – 部屋専用の通信回線。共用回線と別れた独自の回線のため、他の部屋での通信に影響されず、安定した通信速度を保つことができる。

簡単に説明するとこのような形になりますが、共用回線だから悪い、というわけではなく、むしろ多くのZoomウェビナーなどは共用回線でもほとんど問題はありません。

ただし、万が一の可能性は否定できないため、トラブルを未然に防ぐためにもそのリスクは理解しておいた方がいいでしょう。

共用回線のリスクについて

共用回線を使うのは、自分たち以外にも同じ回線を使っている人がいる(かもしれない)状態であるということです。

共有回線のリスクについては一概には言えませんが、他でどの程度使われているかによって自分の回線の速度に影響するので、あまりにも多くの通信が発生している場合は注意が必要です。

社内担当者や会場の方に、大元になる回線がどこから来ているものなのか、どの程度共有されているのかを確認した上で、別で回線を用意するべきかどうかの判断をした方がいいでしょう。

共用回線のよくある例

共用回線と一口に言っても、どの範囲で共有されているのかは会場によってバラバラです。

実施する前に、共有範囲を事前に把握しておくことをおすすめします。

共有範囲の例としては、例として以下のようなパターンが見受けられます。

共有回線のよくあるパターン
  • ホテル内で宴会場、客室含めた全てが一つの回線を使っている
  • レンタル会議室の同じフロアで一つの回線を使っている
  • ビル内のテナントが全て一つの回線を使っている

必ずしも共有回線がダメなわけではない

上記のように環境によって共有の範囲がバラバラです。

なので、場合によっては共有回線であっても接続台数が少ないために速度が十分な場合もありますし、その逆もあり得ます。

使用するツールによっては推奨速度がそれほど高くない場合もありますので、あまり神経質にならず、本番環境に近い状態での速度を確認した上でご判断ください。

ちなみにZoomの場合だと推奨される速度が最大3.8Mbps程度ですので、「早いときは200Mbs出る回線が、全室で使われたら30Mbpsしか出ない!」というような場合でも基本的には問題ありません。

いずれにしても事前に会場の担当者に、同時間帯に共有回線を利用する人間がどの程度いるかと、その場合に予想される速度の確認は行うようにしましょう。

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